分かち合い経済に関するSTWRの発表文献

STWR
2014年5月30日

過去2、3年間に渡って分かち合い経済は、北アメリカ、西ヨーロッパ、そして世界の他の地域を通して迅速な発展を遂げました。緊急なグローバル問題の解決法として、現在多くの個人や団体が昔ながらの分かち合いの実践を開拓している一方で、多くの批評家が、急成長する様々な形態の分かち合いの運動の目標、意味、そして未来の方向性について問い始めています。

分かち合い経済の現在の発展について、用心かつ楽観すべき両方の理由があります。断続する経済危機、そして崩壊する、負債に煽られた過度な消費モデルの結果特に、分かち合いの倫理は今後もますます必要不可欠となり一般化するだろうことを斬新的な政治的発展が暗示する一方で、完全な商業勢力に分かち合いの経済が吸収され、酷い不平等、生態的学的破壊、真の民主主義および他の多くの革新的な目標の欠如への解決法としての変革的可能性を既に剥ぎ取られている兆候があります。

こういった理由でここ数年間にわたってSTWRは、21世紀の政治経済のチャレンジに分かち合いの真の形態がどのように関連するのかについての概要を述べた様々な文献を発表してきました。これらのブログ、記事およびレポートの多くは分かち合いの経済に直接的に関連し、概括的に4つの副題に基づき分類されています。さらに多くの人々が経済的な分かち合いの理論と実践に取り組むようになると同時に、この重要なテーマが、個人および商業形態における協力を超えて発展し、分かち合いの原理を国際的な政治経済の構造に融合させる必要性を徐々に包括していくことが望まれます。

これが、下記の様々な文献のなかに繰り返された主要なメッセージなのです:分かち合いの経済への拡大する支持は、実に、私たちが直面する多くの危機を自分たちが理解しそれらに取り組む方法を変える可能性を持っていますが、それは、不公正な現状を維持するパワー構造と政治に取り組む経済の分かち合いの真の形態でなければなりません。

この主題に関する最も重要な発表文献のなかで、STWRの創立者、モハメッド・メスバヒは、世界の貧困層のための正義についての政治的概念に基づかねばならないと彼が力説する、分かち合い経済の「内部および外部」の意味への探求のユニークな方向性を追求します。それが、私たちの現在の想像を絶する遠大な意味合いを伴い、分かち合いの変革的ビジョンが発見されるところなのだと彼は記します。今日の分かち合い経済の意味における制限されたアイデアについての最初の考察から、持続可能な経済システム;改革され権限を与えられた国連の役割;将来の高技術の可能性と秘教的重要性;そして在ることの術に基づいた新しい教育に関連して、この概念のより大きな霊的意味の幾つかをメスバヒは探求し始めます。

分かち合い経済の政治学

グローバルな分かち合いの意味

分かち合いムーブメントの価値

分かち合いについての討論


分かち合い経済の政治学

真の分かち合い経済: ハート時代の幕開け: このテーマに関する最も重要なSTWR発表文献。利益と競争的な私欲の追求によって特徴づけられる古いやり方の終焉を真の分かち合い経済が象徴するかたわら、大変豊かな金融資本および使用可能な資源を持つ世界での飢餓の根絶を通してのみ政府間の分かち合いおよび協力の新時代は始まることができるのだとモハメッド・メスバヒは論議します。

グローバル正義、持続可能性および分かち合い経済:もし分かち合いの経済のムーブメントが、優勢的な経済パラダイムから社会を転換させる役割を担うべきであるなら、それが政治的になることは不可避です。そしてこれは、 世界全体を通して、– 明確にであろうと黙示的にであろうと − 経済的分かち合いのより変革的および基本的形態を長い間要求してきた活動家のより大きな組織と一致協力する一方で、企業セクターによる吸収から分かち合いを守るということを意味します。2014年6月3日付。

分かち合い経済:その政治的進化についての簡単な紹介: 分かち合いの経済ムーブメントは、世界の収束する危機の根本的原因に取り組むことができるでしょうか?資源の分かち合いが、人権、そして公平性、民主主義および持続可能性についての懸念との関連のなかで促進されない限り、− この論議がゆっくりと正しい方向に動いている多くの明るい兆候があるにもかかわらず、そのような主張は実質を伴わないのです。2014年1月21日付。

世界飢餓を根絶するために分かち合いの経済に必要なものはなにか前衛的ウエブサイトCo.Existに最近発表された意見記事は、繰り返されるべき重要な疑問を突きつけます:分かち合いの経済は世界的飢餓を根絶できるのでしょうか?しかし恐らく真の疑問は:分かち合いの経済に関係した進化するアイデアおよび実践は、非政治化し地方および国家レベルに限定されたまま残るのでしょうか。それとも分かち合いの実践は、グローバルおよび政府間レベルの大危機の解決策としてもっと大きな有用性があるのでしょうか。2013年6月7日付。

分かち合う都市から分かち合う世界へ コミュニティ内または地方自治体全体で、資源の分かち合いの有益な側面に異議を唱える人は僅かですが、分かち合いの経済の現在の形態は不公正なパワー構造に挑戦し、より良い世界への道を整えることができるムーブメントを代表するのでしょうか。2014年2月7日付。
 

グローバルな分かち合いに融資する: シェア・ザ・ワールズ・リゾースィズによる報告書。グローバルな分かち合い経済を促進し、生命を脅かす剥奪を防ぎ、緊縮政策を撤廃し、気候変動の人間への影響を緩和するために、どのように政府が年間2兆8千億ドルを動員できるかを明示します。
 

グローバルな分かち合いの意味

Global Sharing Day 2012: STWR are one of the partners for the world’s first ever Global Sharing Day on Wednesday 14th November. As a host of sharing-related activities take place throughout the day, let’s celebrate the importance of sharing in all its forms – including in relation to poverty, inequality and climate change. Published 12th November 2012.

なぜ私たちが世界規模の分かち合いについて話し合っているべきかということ今日、政治経済を除いたおおよそすべての状況で、分かち合いのアイデアが話し合われているようです。これは当然なことかもしれませんが、貧困を根絶し環境を癒すことに対して本当に私たちが真剣であるなら、世界規模の分かち合いについて私たち全員が話し始めている時ではないでしょうか。2012年11月6日付。 

究極のグローバル・シェアリング・デー:分かち合いの経済への拡大する支持は、私たちが直面する多くのチャレンジを理解し取り組む方法を変革する可能性を持っています。しかし分かち合いが、貧困、持続可能性、世界平和との関係から真に変革的なインパクトを与えることができるのは、国家的およびグローバルなレベルでなのです。2012年11月16日付。

グローバルな分かち合い経済を優先する時が来ました: 緊縮財政政策によって社会福祉および不可欠なサービスへの公共支出が劇的に削減されている国々で分かち合い経済の基盤そのものが蝕まれていますが、政府が危機的な人間のニーズのために莫大な額の余剰資金を募り、それを再分配することは可能なのです。2012年10月18日付。

The age of sharing: As we celebrate National Sharing Day, let’s make sure we advocate for sharing in all its forms. The true milestone for the Age of Sharing will be the creation of a global sharing economy that ensures we end poverty and live sustainably. Published 20th June 2012.
 

分かち合いムーブメントの価値

Exploring the virtues of sharing and collaboration - STWR interviewed by Sharing.Lab: To realise the true potential of sharing and collaborative consumption we need to challenge the prevailing economic model, particularly the excesses of consumer culture and the widening of inequalities that are an inherent feature of modern capitalist societies. Published 15th June 2015.

Viva la #SharingSpring! - 分かち合いの春#万歳!シェアリング・スプリングの口火が切られると同時に、政府と大企業の失敗への対応として、ますます多くの人々が分かち合いの地方化された形態に参加しています。これが正しく極めて重要である一方、国家およびグローバルレベルで分かち合いの原理を政府の政策に融合させることを、市民が政治的代表者に要求することが同様に重要です。2014年3月5日付。

価値観と分かち合い経済: 世界の問題を解決するためのさらなる公衆参加および行動主義を奨励するために分かち合いの経済を促進する人々にとって、経済的利益などの完全に個人的利益よりむしろ分かち合いの環境的および社会的利益を一層重視することは不可欠です。2013年2月9日付。

Cultivating intrinsic values through sharing: How do we widen, deepen and maintain public commitment to campaign on ‘bigger-than-self-issues' which often do not have an immediate relevance to our personal lives - issues such as world poverty or climate change? Published 29th January 2013.

Connecting the dots in the sharing community: The sharing economy is becoming more popular than ever before with its emphasis on accessing and sharing resources rather than owning them. And now there are signs that the concept is being gradually broadened to include more political, environmental and global justice issues, as highlighted by a number of articles and events in recent weeks. Published 3rd December 2012.
 

分かち合いについての議論

Where next for the sharing economy debate?
As social and environmental crises continue to escalate, it seems increasingly unlikely that the sharing economy will lead the way to a more sustainable future – unless it actively challenges the power structures that maintain an unjust status quo. Published 18th January 2016.

#OuiShareFest2015: Rediscovering the true meaning of sharing and collaboration: The diversity of opinion at this year’s OuiShare festival could pave the way for a broader debate on the political drivers of social and environmental crises, as well as the role that sharing and collaboration can play in addressing them. Published 4th June 2015.

Reflections on the future of the sharing economy: At a time when inequality is on the rise and nations are failing to reduce global carbon emissions, what does the future hold for the sharing economy movement unless it mobilises to reform government policies that are the root cause of climate change and socio-economic exclusion? Published 3rd March 2015.

Broadening the definitions of sharing: A new definition of the sharing economy by The People Who Share outlines a vision of a new economic system that embeds collaboration at its heart. In the growing public discussion on sharing, this basic principle is increasingly being considered as fundamental for achieving a more equitable and sustainable society. Published 12th March 2014.

The conversation on Sharing with a capital ‘S’: Discussions and events that focus on sharing are becoming ever more mainstream in 2013, but the broad conversation that encompasses the sharing economy also poses some challenges - especially when we consider what sharing means in international terms. Published 19th May 2013.

Expanding the debate on global sharing: The age-old concept of sharing is increasingly being discussed in relation to political and economic issues, even though a public discussion on the importance of global sharing is still in its early days. But there are many signs that this is beginning to change - and there are lots of reasons why we should all get involved in the emerging debate. Published 4th December 2012.

「分かち合い」を分かち合い経済へ戻す: 活気に満ちた討論が、私たちの時代の大きな問題との関係から分かち合いの意味について問い始めています。STIR magazineに最近掲載されたアーティクルのなかでSTWRは、この出現する経済の概念が単なる個人的、消費者主導型または商業化された協力形態に恩義を受けるべきでなく、国内および国際レベルでの政府の政策に、最終的に反映されねばならないことの正当性を議論します。2014年4月24日付。

分かち合い経済の変革的可能性を取り戻す: 分かち合いの倫理と実践が、より公平で持続可能な民主的社会を本当にもたらすことができるのでしょうか − もしそれが可能なら、それはどのように起こるのでしょうか?イギリス・ブライトンでのSTWRの講演のオーディオ、2014年11月付。

Photo credit: Truthout.org, flickr creative commons