国家安全保障? 軍事力を破棄せよ

私たちがどう軍事的脅威を優先しそれにどう対応するかについての深い再考が必要です。もし私たちが健全な地球、正義、平和及び民主主義を望むなら、現代の紛争の原因に対処し、協力と外交を促進し、尊厳ある健康的生活を探求するすべての人を支持する21世紀の安全保障のアジェンダが必要であると、デビッド・コーテンは語ります。


最近の9・11の15周年メモリアルを迎えた世界貿易センタービルへのテロ攻撃は、国家が自らの近代史を含んだ歴史の教訓を無視する時に被る、酷い結末を思い出させるものでした。

私たちは現在、防衛上およそ5980億ドルを費やしており、それは、その次に最も軍事費を消費している7カ国:中国、サウジアラビア、ロシア、イギリス、インド、フランス及び日本の総計より大きいのです。これは、連邦政府の裁量的経費の54%を意味しています。その見返りとして、私たちは世界のどこでにでも即急に通常の軍事力を展開できる力量を与えられるのです。

9・11の世界貿易センタービルへの攻撃は、1812年の米英戦争以来の海外からアメリカへの最も破壊的な攻撃でした。それは、まとまりのない分散した国際組織の小さなネットワークの系列の、19人の様々な国籍の宗教的狂信者からなり大部分が自己管理の集団によって遂行されました。私たちはアフガニスタンとイラクを侵略及び占領することによりそれに対応しました。これは、何十万人もの無益な死、中東の不安定化、そして財務省から約4兆から6兆ドルもの出費を招きました。

私はこれら全てを部分的にベトナム戦争中の空軍尉官としての経験のレンズを通して傍観します。私はベトナムに向かうパイロットに、民間人を爆撃することの心理的結果について必要な情報を与えました。そして後に国防総省オフィスに務め、防衛関連の行動科学及び社会科学研究を監督しました。

爆撃の心理的結果に関する入手可能な研究報告は明白なわかりきったものでした:それは、9・11がアメリカ国民を結束させたように民間人を結束させます。それが、民間人の中に分散して紛れ込み、見分けがつかなくなった戦闘員に対する大規模な軍事行動にとっても同じであるのは真実です。通常の軍事行動は、民間人への巻き添え被害をできるだけ制限して攻撃を行うことが可能であり、明確に識別できる軍事標的がある時にだけ展開されます。

アメリカは、外国の軍事力による侵略の危険性に対して黙っていることはありません。そして、漠然とした系列の政治的過激派集団からのテロ脅威が大幅に誇張されているうえ、それは、環境的乱用、グローバル企業の過剰な影響力及び極端な不平等における社会的分裂から生み出された、さらに大きな軍事的脅威によって煽られています。環境破壊と不平等によってますます大きくなる身体的及び社会的ストレスの状況下で、政治はたわいなく暴力的になります。人々が尊厳ある生活手段を剥奪された怒りを表現するための代替手段を取り上げられたと感じる時、暴力が何よりもさらに確実となります。

これはすべて、私たちがどう軍事的脅威を優先しそれにどう対応するかについての深い再考が必要であることを暗示しています。国家及び世界の安全に対する最大の脅威は気候の不安定化です。それは、人類としての私たちの長期的生存を脅かし;短期的には生計の糧を脅かし、その結果、絶望と暴力を激化します。化石燃料から再生可能エネルギーへと迅速に移行するための大規模な取り組みに投資することが第一の安全保障優先事項である必要があります。貧困と失業は、私たちが解決を望む紛争を煽るのだということもまた認識されねばなりません。

もし私たちが健全な地球、正義、平和及び民主主義を望むなら、現代の紛争の原因に対処し、協力と外交を促進し、尊厳ある健康的生活を探求するすべての人を支持する21世紀の安全保障のアジェンダが必要です。
 

民主主義を促進させ、生きる地球と調和の中で適切な生活手段を万人が追求することができる政治及び経済の再組織化を、私たちは国内及び国外で押さねばなりません。化石燃料への依存、グローバル企業のパワー、国際武器貿易、そして国内及び国家間でのグロテスクな不平等を縮小することは、私たちの安全保障のための最優先事項である必要があります。これが、高価で時代遅れの20世紀の国家の軍事力の取り壊しをもたらすでしょう。

21世紀の安全保障のアジェンダを組織立て促進させるためのリーダーシップは、衰える資源基盤のためのグローバル軍事紛争やグローバル競争によって作られた20世紀の制度から生まれることはないでしょう。それは、21世紀のヴィジョンを実際に生きる下方の人々から生まれねばならないのです。